
日本では15歳から34歳の死亡要因の1位は自殺です、これは長い間変わっておらず2021年度も5000人ほどの若者が自ら命を絶っています。
悩んでいる時、苦しんでいる時、誰かがそっと寄り添うことができたなら、誰かが少しでも話を聞くことができたなら、誰かが語りかけることができたなら、貴重な命のいくつかは救われるのかもしれません。
次代を担う若者は社会にとっていつの時代もかけがえのない貴い財産です。「悩み苦しむのは誰もが経験することだし考えが甘い」と切り捨てないでください、本人の悩みは本人にしか解決できませんし、その苦しみもまた本人にしか感じることができないものです。
「聞くことはできると思うから声をかけてね」と言う相手を思いやるひと言によって、”誰かが私を見てくれている”、”誰かが私を護ってくれる”、”誰かが私を必要としている”、と本人に感じてもらえれば、少しはストレスが軽減されるのかもしれません。
誰かが見てくれている
誰かがあなたのひと声で気持ちが楽になることがあるかもしれません
ちょっと様子がおかしいな、元気がないなと感じたならば声をかけてみてください
最近顔を見ないな、休みがちだなと感じたら連絡をとってみてもらえませんか


今悩んでいる人はあなたではないかもしれません
けれどいつかはあなたも悩む時がくるかもしれません
悩みはどのようなことでも、悩んでいる本人にしかその苦しみは実感できません
他人から見ればささいなことも、悩んでいる人にとっては大きな問題かもしれません
だから、悩みは甘えと切り捨てないでください
誰かが護ってくれる
もしできれば、受け止めてみてあげてください
もしできれば、寄り添ってみてあげてください
ゆっくりと時間を過ごせれば、解決する悩みは多いものです
自分自身を見つめ直せるその時まで、近くにいてあげてもらえないでしょうか

誰かが必要としてくれている

誰かが応援してくれる
自分に出来ないこと、自分ならやらないこと
そんなことに踏み出そうとする人を応援してみてあげてください
応援することできっと同じように応援する仲間も増えていくはずです
小さな応援がいつか大きな応援に変わり新しいなにかが生まれるかもしれません
1枚の写真が育む自己肯定感
家族写真を飾ることは、一見ありふれた行為ですが、思春期の子どもにとってその心理的効果は決して小さくありません。写真は「百聞は一見に如かず」の通り、口で伝える以上にダイレクトに愛情と承認のメッセージを子どもに届けてくれます。研究や調査から得られた知見を総合すると、以下のようなポイントが明らかです。
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自己肯定感の向上: 家族写真を日常的に目にする子どもは、自分が愛され価値ある存在だと感じやすく、自己肯定感が高まりやすい。写真を見ることで「自分は特別なオンリーワンだ」という意識が育まれます。
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愛されている感覚の定着: 写真を通じて繰り返し親の愛情に触れることで、「自分は愛されて育った」という記憶が子どもの心に刻まれます。この実感がある子どもは、思春期の不安定な時期でも芯の通った強さ(心理的安全基地)を持てます。
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安心感・帰属意識の付与: 家族写真は子どもに心理的な安心感を与え、家庭への帰属意識を高めます。自分の居場所はここだという安心感は、自己のアイデンティティ形成を支え、外の世界に挑戦するときの心の拠り所になります。
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コミュニケーションと非認知能力の効果: 写真は親子の会話のきっかけとなり、結果的に家庭内の信頼関係を深めます。また、写真から愛情を感じて育った子は協調性や共感性といった非認知能力も高い傾向が見られます。
以上のように、リビングなどに家族写真を飾ることは、思春期の子どもの心に「あなたは愛されている、大切な存在だ」という揺るぎないメッセージを送り続けることと同義です。
その積み重ねが自己肯定感という形で表れ、子どもが困難に直面しても自分を信じ、前向きに乗り越える力の源泉となります。
もし思春期の子どもを持つご家庭でまだ家族写真を飾る習慣がないなら、アルバムの中の一枚を是非リビングに飾ってみてください。それは子どもにとって、目には見えない「愛の後ろ盾」をいつでも感じられるお守りになるでしょう。
